【介護現場】ロボットに介護される未来
介護福祉業界の人手不足はとても深刻です。
外国人の介護士をたくさん雇用しよう!という政策もいまのところ、失敗です。
今後も、どうやったって人が足りないのは目に見えているから、ロボットとか開発したりしてますがなんかこの発想、どうも問題の本質から目をそらしてるだけのような気がします。
あなたは、誰に介護されたいですか?家族ですか?日本人ですか?外国人ですか?
もはや、それ以外の物たちですか?
このブログを読んだら、自分で考えて、あと身近な人に聞いてみてください。
これが最先端?ロボットと介護の融合!?
日本の未来の介護像とは!!!
人間を抱きかかえ上げるロボット RIBAさん!
介護支援ロボット「RIBA- II」 / Robot for advanced patient care ...
RIBA は人間タイプの双腕により,人をベッドや車椅子から抱き上げ,移動し,抱き下ろす一連の移乗作業を行って,介護の負担を軽減します.RIBAは,理研の制御・センサ・情報処理技術とTRIの材料・構造設計技術を融合することで,世界最大級の可搬重量を実現するとともに,腕の広範囲を覆う高精度触覚センサを用いた触覚ガイダンス機能によってロボットの直感的操作を可能にしました.
これたぶん、ちょっと、ロボットらしくないフォルムにして作ってくれているんですが、なんというありがた迷惑というか、もう逆に怖い。
どれ程の罪を犯したら、こんな待遇を受けなければならないのかと、わたしは問いたい。でも、RIBAさんは悪くないのもわかります。見ての通り純粋な瞳をしています。
ならばどうして、これが、わたしたちの未来?
こたえは明確です。介護の人手不足です。人が集まらないのは、待遇の悪さに大きな原因があります。これを改善しないと、わたしたちにはロボットに介護される未来が待っています。
たぶんRIBAさんたちの、能力はものすごく高いと思います。技術的にもかなりすごいのは容易にわかるんです。すごいロボットです。でもやっぱり、ぜんぜん、人と違う。だから、できれば、RIBAさんの能力は他の方向に生かしてもらいながら、「人間による人間のための介護」を実現するために、これから、ブログで介護のいろんなことを発信していきたいと思います。
それならば?人間によるマッスルスーツ!
2013国際ロボット展-マッスルスーツの訪問介護、施設介護のデモストレーション ...
ケースによっては良いと思いますが、やはり実用的といえるまでにはほど遠く、介護の本質とはどんどんかけ離れたものになりそうで、本当に怖くなります。これほどの技術力がある日本だからこそ、もう少し、違う未来を選べるはず。
アザラシロボパロ
アザラシ型ロボットでは施設側から「入所者や施設利用者が笑顔になり、なでようと手を動かすリハビリ効果もあった」、介護する家族から「家事をする時間ができた」などと報告。価格面では、介護保険対象の拡大に向けた国の協議に期待する声が聞かれた。
時々、グループホームや特別養護老人ホームなどで見かける癒し系のロボットたちは使い方を間違えると認知症を進めるとしか思えないので要注意です。
想像してみてください。認知症のおばあちゃんが、訳もわからず半強制的に人形と話をさせられている姿を。用途を間違えると、もう虐待の一種です。そうならないために、あえて使用をさける人も多くいます。
わたしは、赦されるならば、最期まで、人間と関わっていたいと思っています。アザラシとしゃべらされる未来だったら、いっそ動物園に放り込んで欲しいと思います。
もちろん、これが癒しになる人も多くいます。それは、わかります。可愛いですもんね。でもわたしは、一日に何度も話そうとは思わない。昔から、愛着のある人形とだったら、また込められた思いは、違うのでしょう。
アザラシとは、ロボットとは、話すこともあまりありません。
それならば、人型の話し相手は?
【PALRO(パルロ)】 「be with you」 - YouTube
もちろん、アザラシでないのもあります。すごく、色々なことができるようで、とてもいいとは思うんです。
でも、やっぱり違和感があります。この違和感は、正しい違和感です。やはり、人間とコミュニケーションを取れる未来へ向かう必要性があるのです。問題の本質をずらしすぎるのは間違った未来です。
トランスフォームベット リショーネ
一方、この発想はなかった!というか、この発想をしたくもなかった!とも言えるベットです。でもちょっとよく見てみると案外実用的でいいと思いました。
見方によっては、なんかちょっとかっこいい、トランスフォーム式ベットです。
フルリクライニングベッド リショーネ [Panasonic] - YouTube
まあ、若干の違和感が残るのは、今後の改良次第だとは思いますが、ロボットに無理やり抱かれて動かされるよりは、案外よいと思いました。
リショーネって名前、離床からですよね。そうなると、名前の改良も希望したいですね。もう少し、明るい未来を思わせる名前になると、もっと素敵だと思います。
まとめ
このように、時代の最先端をいく、介護ロボたちですが、なんだか不遇な運命を背負っているように見えます。生まれたくて生まれたのではないのでしょう。博士だって、ほんとうは生み出したくなかったかもしれない。人とロボットはどう共存していけばいいのでしょうか。
わたしは、施設で働いていたことがありますが、実際問題、ロボットのセッティングに時間を取られるようならば、使用に嫌気がさすのは間違いありません。
時間はなによりも価値があります。働く職員にとっても。また、老い先短い人たちにとっても。
その時間をどう過ごすか。誰と過ごすか。
わたしは、本当に、介護する人がいないのならば、それはもう寿命だと思って、どうにかなりたいと思います。いっそのこと、国はそういう方向で考えたらいいのにとも。気持ちよく死ねたら、気持ちよく天国へ行くことができる気がします。
とにかく、最期まで人であるには、人と関わることが必要です。
だから、ロボットに任せる方向にはいかない未来があるといいなと思います。
続く